三居の池近くに、両津市(当時)が設置した看板に、「三居」と「池に伝わる龍神伝説」の事が記されていました。
三居の池近くに設置されている看板
山居は、光明仏を祀り、弾誓上人の開基といわれる。
上人は尾張の人、天文年中の生木で木食行を積み、書架で奈良の名産「虎渓墨」の筆者と伝えられている。佐渡に渡って光明山を開き山居六年に及んだという。
いろいろな伝説があるが一説として、昔山居の池に男龍が住んでおり、近くの光明仏寺へ参拝に来る真更川のおせんという美しい娘をみそめた。男龍はその後、若い男に姿を変えおせんのところへ通った。そして二人は恋仲になった。ある夜、男の来るのが遅いので外へ出て待っているうちに、いつしか三居の池へ来てしまった。その時男が現れ、自分はこの池の主であると打ちあけた。おせんはもう男と離れることのできない自分を知り、一緒に池の中に入って行った。
―両津市(当時)が三居の池近くに設置した看板より転記―