とりあえず、この坂道を登ります。行谷バス停を降りてからかれこれ30分歩いていますので、もうすぐ近くのはず、です。
しかし雪もだんだん強く降って来ました。
坂を登って行くと正面ゲートが見えてきました。そしてその門柱の上にトキがいました!...もちろん、作り物のトキですが。
ようやく「トキ野生復帰ステーション」に到着しました。(13:00頃)しかし、この門には『一般人は立ち入りできません』と書いてあり、しっかりと閉ざされています。
正面ゲートの右横に「観察棟案内図」がありました。ここからさらに徒歩6分、との事です。まだ先なのかと思わずため息。
この案内図には「徒歩6分程度です 森林浴をしながら歩いてみてください」と書いてあります。これを読んだ丁度その頃、吹雪いてきました。暖かい季節なら森林浴になるんでしょうけど、この日はちょっときつい道のりが続きます。(13:05頃)
ちなみに車で来る場合もこの正面ゲート前の駐車場まで、ここから先は徒歩になります。
そもそもここは観光施設ではなく、あくまでトキの野生復帰のための施設です。なので当然ですがアクセス便利なところという訳ではありません。それでも暖かい季節ならこの道のりもまた楽しいのかもしれません。
ここから先は緩やかな登り坂です。舗装はされていませんがきちんと整備された道です。5分ほど進むと左に「←観察棟」と書いてある小さな案内板があります。これはうっかり見落としそうなので注意が必要です。
矢印の方向(左)に曲がると正面に「観察棟」が見えてきました。吹雪でよく見えなかったのもあるのですが、四角い質素な感じの建物です。
ようやく「観察棟」に到着しました。一般に開放されているのはこの観察棟のみです。
季節柄か、他に人の姿は見当たりませんでした。順化ケージは目の前に見えるのですが、何分大きなケージで、しかも吹雪いている事もあり肉眼でトキを見ることはできませんでした。観察棟は外見とは裏腹に中はきれいになっており、様々な資料も展示されています。詳しくは「トキ野生復帰ステーション」のページでご紹介していますので、こちらをご参照下さい。
代わりに順化ケージ内に設置されたカメラの映像でトキの姿を見る事ができました。このカメラ、モニターの横にあるコントローラーで自在に操作できます。上下左右の動きはもちろんズームも可能、正直トキ観察よりもこのカメラ操作を楽しんでしまいました。モニター越しには数羽のトキがうろうろしながら水辺で羽を休めたり食べ物を探しているような仕草が見られました。
当初の予定ではバス停から片道30分、往復時間+観察棟滞在時間を10分程度で丁度次のバスに乗れる計算でしたが、実際観察棟まで片道40分掛かってしまった事から、もう1本次のバスに乗ることにして、しばし観察棟で休憩・トキ観察をして過しました。(13:15頃)