佐渡金山、と言えば佐渡を代表する観光地です。その佐渡金山で今年(2013年)7月に新しいコースが追加されました。その名も「江戸時代専門コース」。
佐渡金山=江戸時代、とイメージする方も多いかもしれませんが、実は平成元年まで採掘が行われていました。その後観光地化したのが現在の佐渡金山です。
観光地化された当初から公開されていたのが宗太夫坑。江戸時代の坑道の様子を人形などを使い展示しています。この「宗太夫坑コース」が佐渡金山初級者向けとすれば、「江戸時代専門コース」は上級者向けのコースです。
コースプランが変更になっています
2014年、「江戸時代専門コース」は「ガイド付 山師体験コース(当日受付可)」と「ガイド付 山師皆伝コース(要事前予約)」の二つのコースに再編されました。「山師体験コース」は大切山坑に、宗太夫坑道コースがセットなっており、「山師皆伝コース」は大切山坑と南沢疎水に宗太夫坑道コースがセットになっています。
上級者コース、さらに『秘境を巡る』とあって、ちょっとハードルが高いかもしれません。要事前予約、最小催行人数2名、健脚な方のみ参加可となっています。
長靴着用、さらにヘルメットと懐中電灯も必要です。これ等は貸し出し可能です。
さて、今回は3人プラスガイドさん1名の4人で出発です。移動は佐渡金山さんの車です。
「江戸時代専門コース」最初の目的地は『父(てて)の割戸(われど)』です。佐渡金山で最初に開削されたといわれる鉱山です。
山道を約20分、登っていきます。途中「関東坑道」の入口が見られますが、他にはこれと言った見所は目的地までありません。
ガイドさんの解説を聞きながら、ひたすら登っていきます。
ようやく到着しました「父の割戸」です。明らかに自然に出来たものでない岩場。底の方はだいぶ土砂で埋まっているようで、実際はもっと深く掘っていたようです。
しかし、ここを開削した山師、すごいですね。よくこんな奥地に金銀が埋まっていると見出したものです。そしてこれだけ大規模に掘り進む、それも全て手作業で。
切立った岩場の先まで進むと、佐渡金山の象徴「道遊の割戸」が見える絶景ポイントです。ちょっと足場に気をつけつつ、カメラにその姿を収めてきました。
ガイドさん曰く、手前の木々を伐採してもう少し見やすくしたいとの事でした。7月に公開されたばかりのこの「江戸時代専門コース」。まだ整備されたばかりと言うことで、今後さらに改善されていく事になると思います。
続いては、大切山坑です。先ずは元来た山道を下って、車のある場所まで戻ります。