Posted by あらきやすし - 2014年10月29日
前回に引き続き、「北一輝と湊いっき」です。

北一輝の生家
こちらが、近代日本を代表する思想家の一人 北一輝の生家です。 堂々と「北一輝の生家」と看板が掲げられていますが、その面持は昔ながらの商店のよう。現在は、一般公開はされていませんが、この日は「湊いっき」という事もあり、ここで『北一輝展』が開催されています。

一輝の佐渡時代の写真や、親族・恩師の写真など
北一輝の幼少期の写真や、父母、中学校の恩師の写真などが展示されています。北一輝が佐渡で過ごした時代を中心に紹介しています。

北一輝 関連の書籍
そして、北一輝に関する書籍がずらり。と言っても、これは世に出た関連本のうちのほんの一部なのかもしれません。気になったのは・・・手塚治虫のマンガも。北一輝をモデルとしたと『一輝まんだら』という作品です。手塚治虫も魅了した北一輝・・・、まさに佐渡の郷土の英雄です。
ちなみに、北一輝の墓所も、両津地区にあるほか、湊地区内にある八幡若宮社には、顕彰碑も建立されています。

昭和の両津・湊の写真展
北一輝の生家からちょっと離れたところでは、昭和の両津・湊の写真展も開催されていました。

昭和の佐渡の写真展

佐渡の観光地図
昭和30年台?40年代?の観光地図です。海府(右上の方)と前浜(右下)はバス路線が無く(破線になっています)、代りに船が各集落間を結んでいました。また、小木から前浜を経由して新潟港へ靴フェリーも運行していたようです。

昭和39年のカーフェリーと昭和天皇・香淳皇后
左は、昭和39年のカーフェリー「おけさ丸」。現在の「おけさ丸」と比べるとずいぶん小さい船です。この年に開催された新潟国体(一巡目)の開会式の後、天皇皇后両陛下が、佐渡を訪問された時の写真です。御召船となった「おけさ丸」に、5隻の護衛船が随行したそうです。

新潟地震の津波
その8日後、新潟地震が発生しました。両津にも津波が襲来し、多くの家屋が浸水する被害を被りました。なかなか見る事が出来ない、貴重な写真をたくさん見る事が出来ました。
時間はお昼前、商店街は多くの人で賑わっています。もう1か所行きたい所があったので、そろそろ「湊いっき」の会場を離れることに。

マーカスのパンやさん
なにやら、やたら人が集まるブースが。。
ちょっと気になりつつ、適当に写真だけ撮って、次の目的地へ移動しました。(今思えば一生の不覚・・・)
なにはともあれ、両津の歴史や偉人の軌跡、さらに伝統芸能も楽しめる、素敵なお祭りでした。
カテゴリ:佐渡の歴史, 佐渡情報, 佐渡旅日記 タグ: マーカスのパン, 両津, 北一輝, 湊 -
[北一輝と湊いっき(その2)]へのコメントはこちらから
Posted by あらきやすし - 2014年10月28日

「北一輝(きた いっき)」
明治から昭和初期にかけて活動した思想家です。昭和12年に発生した「二・二六事件」で、事件には一切関与していないにも拘らず、事件を起こした青年将校達の“理論的指導者”とされ、死刑となった人物です。
歴史の授業でも、「二・二六事件」が取り上げられる際に北一輝の名前も登場するので、「よく分からないけど、名前は聞いたことある」という人も多いかと思います。(かく言う僕も、その一人でした)
この北一輝、実は佐渡・両津湊の出身です。そんな両津湊で9月28日、「湊いっき」なるお祭りが開催されました。

まだ10時過ぎ・・・人はまばら
さわやかな秋晴れ・・・と言うか、9月下旬とは思えない程暖かくなりました。(むしろ暑い)時間はまだ10時半前。まだ人はまばらです。
両津湊とは、両津港ターミナルより南側の地区になります。もともと「湊」と「夷」という、二つの港(津)が一つになった事から「両津」という地名が生まれました。湊の商店街は、昭和の風情がそのまま残っています。

「姐樽」の皆さんによる「樽太鼓」
しかし、賑やかな太鼓の音が聞えてきます。「姐樽」の皆さんによる樽太鼓。両津湊のすぐ近く 住吉出身の女性たちが結成した樽太鼓のグループです。

消火体験コーナー
消防車も登場、ちびっ子向けに、消火体験や消防服を着ての記念撮影なんかやってます。地元の商店街のお祭りって感じです。なんかほのぼのとしていて、ほっとする感じです。

石焼き芋 1本200円!
11時を過ぎると、だんだん人も増えてきました。佐渡ならでは、地元産の野菜や食材も売られています。・・・石焼き芋、1本200円、これちょっと安いですね。しかし、この日は10月目前とは思えない程・・・暖かい。

流しそうめん!
なんと、この陽気を予期していたのか、流しそうめんをやってました。こちらは子供達に大人気の様子。
そして、またまた賑やかな太鼓の音が聞えてきました。そう、佐渡と言えば鬼太鼓です。

子供鬼太鼓
行って見ると、地元・湊の子供達による 勇壮な鬼太鼓です。「鬼太鼓」は、各地区毎に伝わる伝統芸能。子供の頃からこうして伝承されて行くのでしょうか。「もっと腰を下ろせ!」と厳しい声を浴びせられながら、一生懸命演舞しています。
さて、「湊いっき」と銘打ってる訳ですから、忘れてはいけないのが「北一輝」です。実は北一輝の生家も、この商店街に面しています。と言う訳で、やってきました「北一輝の生家」です。

北一輝の生家
(次回に続く)
カテゴリ:佐渡の歴史, 佐渡情報, 佐渡旅日記 タグ: マーカスのパン, 両津, 北一輝, 湊 -
[北一輝と湊いっき(その1)]へのコメントはこちらから