「国民宿舎 大佐渡ロッジ」は、長年ドンデンを訪れる人々に愛されてきましたが、2000年老朽化のため、その役割を終え閉鎖となりました。
その跡地に、後継施設としてドンデン山荘が2004年に建てられました。このページでは、ありし日の大佐渡ロッジの姿を記録しています。
「国民宿舎 大佐渡ロッジ」は、長年ドンデンを訪れる人々に愛されてきましたが、2000年老朽化のため、その役割を終え閉鎖となりました。
その跡地に、後継施設としてドンデン山荘が2004年に建てられました。このページでは、ありし日の大佐渡ロッジの姿を記録しています。
僕が大佐渡ロッジを訪れたのは、閉鎖直前の2000年7月でした。
ドンデンの一の段を見下ろすように建っていた建物は、見た目以上に老朽化が進んでいて、建物の2階部分には上がれず、宿泊営業も行っていませんでした。
それでも、ここを訪れる人は多く、閉鎖を惜しむ声があちこちから上がっていました。
ロッジの正面部分には、大きなウッドテラスがありました。
ここから見える風景は最高です。天気がよければ両津湾に、両津の街が目の前に見え、国仲平野から真野湾、小佐渡山地の向こうには本州の山々まで見渡す事ができます。このテラスで飲む「ドンデンコーヒー」の味は、格別でした。
現在のドンデン山荘にも、ほぼ同じ位置にウッドテラスがあります。
「ランプの部屋」は、ここを訪れた人が語り合う“談話室”です。部屋の中には、ロッジを訪れた人が書き残して言ったメッセージや手紙でいっぱいでした。
この部屋で、夜遅くまで語りあい、ふと窓の外を見ると、満点の星空が広がっていたそうです。
ドンデンは自然に触れるだけでなく、そこで出合った人達が触れ合う場所です。
閉鎖される直前(2000年9月)にここを訪れたとき、地元の山岳会のお母さん達がやって来ました。 急な用件が出来て、電話を借りに来たのです。「ここが無くなったら困るわー」と嘆いていました。
「大佐渡ロッジ」が閉鎖されてから4年後の2004年、後継施設として「ドンデン山荘」が出来ました。ここも大佐渡ロッジ同様に、ここを訪れる人達から愛されています。
両津港より車でドンデン山方面(県道佐渡縦貫線 両津港~ドンデン線)で約30分、勾配のある山道を登ります。大型バス通行不可、路線バスはありません。例年両津~ドンデン山荘は11月~4月中旬頃まで(ドンデン山荘~入川間は5月頃まで)積雪のため閉鎖されます。