2001年9月、両津市(当時)主催の薪能を鑑賞しに行きました。
僕は古典芸能に関してはほとんど縁もなく「能」もそれまで見たことは一度もないのですが、「佐渡は能が盛んで、現在でも30箇所以上の能舞台が残っていて、各地で薪能が催される」と聞いていたので、一度は鑑賞してみたいと思っていました。
2001年9月、両津市(当時)主催の薪能を鑑賞しに行きました。
僕は古典芸能に関してはほとんど縁もなく「能」もそれまで見たことは一度もないのですが、「佐渡は能が盛んで、現在でも30箇所以上の能舞台が残っていて、各地で薪能が催される」と聞いていたので、一度は鑑賞してみたいと思っていました。
毎年5月から10月ころにかけて各地で能が催されます。佐渡市が主催する「天領佐渡両津薪能」は入場整理券500円で鑑賞できます。(本土で能を鑑賞したら通常数千円以上します)
会場は、椎崎神社の能舞台です。 両津の市街からも歩いて30分ほど、車なら10分もかからずに来ることができます。 椎崎温泉郷の中にある神社で、境内からは加茂湖がよく見えます。
日が暮れてくると地元の人や椎崎温泉の宿泊していた人など、ぞくぞくと観客が集まってきます。この日は天気もよく月も出ていました。蝉の泣き声があたりに響きます。
やがて焚き木に火が灯され、いよいよ開演です。観客には演目や演者の名前、話の筋書きを掲載したパンフレットが配布されました。
この日演じられたのは 演じられたのは「黒塚」という演目です。阿闍梨裕介慶が家臣を連れて陸奥の国を旅していたとき、泊めてもらった家の老婆が実は山姥だった、という話です。
解説書が無ければ、話の筋も分からなかったと思いますが、それでも「幽玄」な雰囲気は十分に味わうことが出来ました。
能に興味も知識も無いという人でも、この雰囲気は「すごい!」と思うでしょう。それも僅か500円で体験できます。