佐渡路線バスの旅 小木・宿根木・真野 Part4
宿根木行きのバスは、途中で深浦の集落を迂回します。細い山道を抜けて行くと目の前がぱっと広がり、海と小さな漁港が見えてきました。普段車で宿根木へ行くときは通らない道です。これも路線バスの旅ならではの光景です。(深浦を迂回しない便もあります)
小木港を出発してから15分、宿根木に到着しました。(12:40)
何年振りかの宿根木です。しかし、宿根木にはたったの1時間しか居ることが出来ません。
小木へ帰るバスはこの後丁度1時間後、そのあとはもうバスが無いのです。
という事で、急ぎ足で集落の中へ。宿根木の中でも有名な「三角家」を目指します。
宿根木でお茶やコーヒー、パスタなどが楽しめる「茶房 やました」さん。ここでゆっくりしたかったのですが、今回は断念、、、
「三角家」は2014年のディスティネーションキャンペーンの一環として、女優の吉永小百合さんを起用したJR東日本「大人の休日倶楽部」のCM・ポスターで注目を集めていました。
「三角家」に到着しました。以前訪れたときはまだ一般公開はされていませんでした。2012年より一般公開されるようになり、現在は4月~11月末までの土日祝祭日に内部を見学することが出来ます。
文字通り、三角形の敷地に建てられた民家です。千石船で栄えた宿根木という事で、この「三角家」も船大工の技術が活かされて建てられています。
「三角家」の中は、意外にも三角形の部屋はほとんどあまりません。限られたスペースでありながら、できるだけ生活に不自由が無い様に配慮された間取りになっています。
建てられた年代は特定されていませんが、恐らく150年は経っているものと考えられているそうです。
二階には、2012年までこの「三角家」に住んでいらっしゃった、深野アサさんの写真や、アサさんのお仕事に関する資料、宿根木の昔の写真などが展示されています。
深野アサさんが、県外に住んでおられる息子さんの元へ身を寄せる事となり、この「三角家」を是非有効に活用して欲しいと、地元・宿根木に託して行かれたのだとか。それ以来、地元のボランティア「宿根木を愛する会」の皆さんの尽力により、この「三角家」は保存・公開されています。他にも「三角家基金」もあり、一口500円で、三角家について詳しく書かれたリーフレットがもらえます。
入館料は300円(子供150円)ですが、これも「三角家」を維持するのに役立てられているそうです。
link:関連リンク
- 宿根木 重要伝統的建造物群保護地区
- 平成16年度の小木中学2年生が、総合学習で制作したサイトです。宿根木集落の建物や行事、周辺の史跡や町の歴史など詳しく紹介されています。
- 新潟交通佐渡
- 佐渡で路線バスを運行している新潟交通佐渡さんのサイトです。路線バスの時刻表や路線図、定期観光バスや乗り合いタクシーの案内などが掲載されています。